8月20日〜22日はミュージカル「あんず〜心の扉をあけて」にギタリストとして参加しておりました。

2000年にアルゴミュージカルのひとつとして上演された作品で今回は四半世紀ぶりに再演となりました。
当時のキャストが大人になって登場したり、自分も当時の子役と同世代なので個人的にもかなりエモい!!
あんずは10歳の時に兄を亡くし、それを自分のせいだと思い記憶に蓋をして過去を見ないようにしていたのですが、大人になり友人達との関わりの中で自分の過去や孤独に向き合っていきます。
自分も小学生の時に兄を亡くした経験をしているので自分の過去とも向き合わせてもらうような作品となりました。
誰しも色々なものを抱えている中で大人も子供関係なくそれぞれの人生の一部に重ねて何かを感じてもらえるような作品になっていると思います。
あんずの公式サイトにはイントロダクションとして演劇の力について書かれています。
“演劇には、すぐに病気を治したり、すぐに戦争を止める力はありません。
ですが私が、演劇を信じられる、と心から思う点は、
演劇は「共感力」を育むのに非常に有効なツールだということです。”
とありますが自分もすごく共感してして音楽にもそんな力を感じました。
震災やコロナなど大きな危機に瀕した時エンターテイメントに関わっている人間はその必要性を疑う人も少なくありませんでした。
でも誰かの歌が誰かに届く時、誰かの音が誰かの身体を揺らす時、もうダメだと思った時に誰かと繋がることによって救われる事があります。
自分自身もそうでした。
あんずの曲の歌詞にある「不思議だね 孤独と孤独が手をつなぐ時 さみしさは幸せに変わる」
まさにそんなパワーがエンターテイメントにはあると思っています。
文化の力は偉大です。
なのでこれからの人生の中にもぜひ演劇や音楽を取り入れてもらえたら私たちも幸せです。
そして!音楽面は稽古も約1週間で仕上げだいぶ駆け足の進行でしたが素晴らしいミュージシャンとアレンジで素晴らしい音に仕上がりました!
みんなめっちゃプロ!!
音楽監督に桑原まこさん桑原あいさんを迎え超豪華な布陣で参加させていただきました!

桑原 あい(Keyboard Conductor)
近藤 淳也(Reed)
地行 美穂(Violin)
大谷 愛(Keyboard 2)
木村大樹(Guitar)
勝矢匠 (Bass)
岡本 健太(Drums & Percussion)
今回はエレキギター、アコースティックギター、ガットギター、そして鈴もやりました!楽譜にGuitar(鈴)って書いてあったから用意したんだけどこれで合ってたみたい!


本当良いバンドで配信の音聞いてもうまー!ってなった
みんなミュージカル以外でも大活躍なのでぜひチェックしてみてください!
昨今はミュージカルでも同期(生演奏以外の音)を使ったり演奏者がクリックを聞いて演奏したりするのが主流になってきましたが
今回は完全なる人力!
曲がスタートするタイミングや難しいテンポチェンジもすべて人の力で行いました。
だからこそ出来る表現があったり間の取り方があったり
AIが一般的になってき世の中ですが、まだまだ人の力の魅力は大きいなと感じました。
てかシンプルにフルオケにも負けない迫力も繊細さもあったなって思う!
人の力は偉大です。
キャストもミュージシャンもスタッフ陣もみんな人柄も良くてちゃんと自分の役割を本気で取り組んでてそれが重なり合ってひとつの本気の作品が出来るんだなと改めて感じました。
そんな作品に出会えた事が自分にとって誇りでもあり救いです。
そしてご覧になってくれた方が少しでも人生が豊かになってたら幸いです。
ありがとうございました!!
